アトピーは現代病の一つと言われ、遺伝的な原因もありますが、ストレスや生活習慣などでも後天的に発症してしまうものです。
とくに大人は仕事や人間関係による過度のストレスや食生活の乱れ、睡眠不足など様々な原因が考えられます。
そんな後天的に発症する場合、その初期症状の段階でしっかりくい止めないといけません。
もし、アトピー発症の初期段階で急に悪化し出したら、思い切ってステロイドに頼りましょう。
ステロイドは決して怖い薬ではありません
アトピーの治療において、ステロイド剤は病院で処方されることの多い薬です。
その理由は、肌で起こっている炎症を鎮め、かゆみを和らげてくれるという効果があるからです。
でも、巷のステロイドのイメージってめちゃめちゃ悪いですよね。
ステロイド剤は、依存性がある、副作用が強い、アトピーを悪化させるといったイメージから、ステロイドは使わないようにしましょうと言うのが一般常識のように言われています。
しかし、正しく使えば怖い薬ではありません。
むしろ怖いのは、ステロイドのことを勉強もせず、医者から処方されても自分の判断で、ステロイドの使用をやめてしまうような行為です。
効果は抜群ですが、副作用が強い薬なので、しっかりお医者さんに指示された量をしっかり守って使うようにしましょう。
自己判断で薬の使用をストップすることが原因でかえってアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうなんてことにもなりかねません。
私が以前、急に状態が悪化した際は、一週間ステロイドを塗りなさいと、お医者さんから指示をもらい、その後、非ステロイド剤に切り替えました。
症状は3日ほどで治まりましたが、一週間塗りその後は使用してません。
もちろん、副作用と思えるようなぶり返しの症状も出てません。
短期間で集中的に使って、その後非ステロイドに切り替えれば痒みをしっかり抑えられますし、ぶり返してステロイド剤が手放せなくなるなんてありません。
ステロイドは、勝手な判断をせず指示された方法で使うのが一番ですよ。
急に悪化させないためには?
アトピーは体のデトックスとも呼ばれます。
つまり、体の中にある老廃物がうまく輩出できていないから、皮膚にその老廃物が出てきてしまうのです。
いかに自然治癒力を高めるかを念頭に、自分の生活習慣を見直してください。
一度発症してしまったら、繰り返さないよう努力するしかありません。
アトピー持ちから言わせていただきますと、完治させるより繰り返さないようコントロールすることのほうが、難しく重要だと思います。
症状が落ち着いている間は、抗ヒスタミン剤配合の飲み薬とできれば非ステロイドの塗り薬を塗るようにしましょう。
よく聞くのが、症状が治まると油断して薬を飲まなくなってしまうと言う方。
子ども肌ほどではありませんが、大人のアトピーもちょっとしたきっかけ、例えば大量の汗をかいてすぐ拭かなかったなどの理由で、すぐ悪化しちゃいます。
私も油断しがちなので、戒めのために書いてますが、このバランスの悪さがアトピー肌なので症状が落ち着いていても油断しないようにしなければいけません。
ほんと、これが難しいんですけどね。
あと、生活面でも自分のアトピーの状態を見ながら、原因となるものを排除するなどのコントロールが必要です。
アルコールの摂取
私は飲酒をするかどうかは、自分の肌の状態と相談することにしています。
予め飲み会が分かっている時などは、「飲み会までに、右腕の痒みが引かなかったら、飲むのをやめよう」といった感じで、肌の調子が悪い時は飲酒をしません。
こまめに掃除
正直、めんどくさいので掃除は大っ嫌いです。
でも、私のアトピーが悪化する原因の一つはハウスダストなので、掃除はこまめにやるようにしてます。
特にレイコップでシーツを掃除するのは、毎晩のルーティーンになってます。
規則正しいい生活を送る
私の場合、週末や連休などで羽目を外すとすぐ肌に出ます。
寝不足であったり、寝る時間を変えるなどすると、ホルモンの分泌に影響を与えますので、症状を悪化する原因となります。
週末はついつい学生のような生活を送りがちですが、そこはグッと自分を律するようにしてます。
ストレスを溜めないようにする
正直、このストレスのコントロールが一番私は難しいですね。
仕事をしているとどうしてもストレスはついてきます。
若い頃は正直諦めていましたが、管理職になりある程度自分で仕事をコントロールできるようになって、仕事のスタンスを「成果を出す!」ではなく、「無理をしない」に変えてからイイ感じに仕事が出来てます。
バランスの良い食生活を送る
健康のためにバランスのいい食事をとることは、基本のことですが、そのうえでアトピーの人にとって重要なことは、自分の食物アレルギーをしっかり把握しておくことです。
自分は食物アレルギーはないと思っていても、一度病院で検査をしてみてください。
食物アレルギーって食べると痒くなったり、調子が悪くなってリするので、食物アレルギー持ちの人って自分のアレルギーを把握しているものです。
しかし、意外と知らないのが食物アレルギーではないけど大量の摂取は控えた方がいいい食品です。
これを知らないと、なんか痒いけどなんでだろう?と対処を誤ってしまいます。
病院で検査をすると、そこまで教えてくれるので、より自分のアトピーを把握できますよ。
まとめ
アトピーが急に悪化しないためにステロイドは、医師の指導のもと上手に使いましょう。一般的にステロイドは悪、怖い薬といった風潮がありますが、決してそんなことはありません。もちろん、副作用や依存性があるので、その点は自分で判断せず医師の指示をしっかり守って使用しましょう。そうすれば、急に悪化した場合でも対処可能です。また、普段の生活において「ストレスを溜めない」「規則正しい生活を送る」「こまめに掃除をする」「アルコールなどの摂取量に気をつける」など気をつけることで、急に悪化すること自体を防ぐことも可能です。アトピーの一番厄介なところは繰り返すことです。そうならないよう普段の生活を見つめ直す必要があります。