私は高校生の頃、サッカーの試合で肩の脱臼(正確には前方脱臼)をして以来、約15年ほど肩の脱臼癖と付き合っています。
脱臼癖があるということは、緩んだ肩が簡単に外れてしまうため、普段の生活でも気をつけないとすぐ外れてしまいます。
外れたら病院へ行く必要がありますが、まず自分で応急処置をしないとしんどいですからね。
肩が外れたまま病院へ行くより、自分で肩がハメれた方がいくぶんか楽です。
今回は私が応急処置として自分でやっている方法をご紹介します。
前方脱臼とは?
肩の脱臼の95%、つまりほとんどの場合が前方脱臼となります。
私の場合も、この前方脱臼でした。
前方脱臼とは、肩関節脱臼の一種で、関節包という袋が破れて、上腕骨がズレて逸脱してしまうものことをいいます。
そして、一般的に肩関節脱臼を「肩が外れる」といいます。
反対に脱臼を治すことを「肩を入れる」なんて表現しますが、正確には「整復する」と言います。
肩の骨が整復できたからと言って、肩を覆っている関節包が破れたりや靭帯が傷ついたりしているので、その修復には2ヶ月ほどかかると思ってください。
まず、1週間ほど固定して1ヶ月経つころには、すっかり痛みは引きます。
受傷前と同レベルで運動するには、2ヶ月くらいかかるでしょう。
整復方法
今回は、動画を使って2種類の整復方法をご説明します。
ヒポクラテス法
ヒポクラテス法という腕をけん引(伸ばして引っ張る)して、足を始点に、ゆっくり肩を外から内側に回転しながら整復するやり方です。
ゼロポジション整復法
ゼロポジション整復法とは、寝た状態で腕をけん引(伸ばして引っ張る)して、ゆっくり腕を上げるよう伸ばしていくと、ちょうど肩がゼロポジションにさしかかったところで肩がはまります。
応急処置(自分で整復する方法)
ここでは、自分で整復する方法をご説明します。
まあ、私の場合はという部分も含むところもありますので、参考程度に見てください。
基本的には「ヒポクラテス法」で行います。
ただ、動画にあったようにヒポクラテス法は、第三者が足を脇に添えて腕を外回転しながら整復しますが、第三者の手伝いなし外回転するのは難しいので、内回転で整復します。
まず画像にあるように肘を曲げ、その肘を上向きにして少しかがんでください。
大概はここで整復できますが、まだできない場合は肘を内腿に当てて少しづつ力を加えてあげましょう。
まとめ
今回は脱臼癖がついてしまった場合、自分で応急処置(整復)する方法をご紹介しました。私の場合はヒポクラテス法で行います。肘をまげて内側から回転するように回します。コツが自分で肩を回すイメージを心掛けることです。しかし、無事自分で整復できたとしても肩は傷ついてますので、しっかり固定して修復してあげることが大切です。まず整復後はめんどくさがらず病院へ行くようにしましょう。