潔癖症ってけっこう一般的な言葉になってまうが、潔癖症とは病名なのか?心理的なものか?
そしてその原因と対処法について、ご紹介をしたいと思います。
潔癖症の原因
潔癖症とキレイ好きは違います。
潔癖症の人は汚れてもいないのに、汚いと感じたり強迫観念にみまわれ、下記のような症状が見受けられるのが一般的です。
- 電車のつり革がつかめない
- エレベーターのボタンを押せない
- 公共施設などのドアノブ、スリッパなどが使えない
- 飲食店の食器の衛生面が気になる
・・・など
潔癖症は誰でもいきなり発症するものではありません。
多くの場合、精神的に追い詰められたリすることが原因です。
一般的にトラウマと呼ばれ、正式には「脅迫性障害」といいます。
図のように、強いストレスやトラウマなどが原因で、強迫性障害が発症し、その結果、様々な生活へ不適合と思えるような「潔癖症」や「物が捨てられず、ゴミ屋敷に住んで」しまったり、「何回も確認行動をとってしまい、いつもいつも不安」になってしまったり、「数や色などの模様が気になって、妙にこだわって」しまうなどします。
つまり、潔癖症は「強迫性障害」の症状の一つと言えるでしょう。
強迫性障害を治すには?
強迫性障害は身心に圧迫を受け、その防御本能として、「他人への敵意」が現れが一つの原因と言えます。
そのため、潔癖症を治す、つまり強迫性障害を治すには、まず自分の心身を圧迫していることが何なのかに気づき、それを解決もしくはそのプレッシャーを和らげてあげましょう。
脅迫性障害の原因として考えられる一般的な例をご紹介します。
幼少期のいじめや虐待
例え今いじめや虐待がなかったとしても、過去のつらい体験がトラウマとなり、潜在的な他人への敵意が強迫性障害を引き起こすことがあります。
学校、職場での人間関係
現状の環境が精神的な圧迫をもたらすパターンです。
上記のいじめとは違い、大きな原因はないけど、ちょっとした不満やストレスが蓄積していき強迫性障害に繋がることがあります。
進学や就職などの環境変化
進学や就職、転職など、人生においては環境が大きく変わることが少なくありません。
環境適応能力とも呼ばれますが、新たな環境への適応能力が低いとそれだけでストレスとなるケースがあります。
それに希望の進路や就職ができず、挫折したことがトラウマとなり、それが強迫性障害に繋がることがあります。
恋人との別れや家族の死別
家族や恋人との別れが、人に与えるダメージはかなり大きいことがあります。
自分を裏切った恋人への潜在的敵意が強迫性障害になり、その症状が潔癖症として顕在化するなんてこともあるみたいです。
本当につらい場合は病院での治療が必要
上記のようにその原因を認識し、その原因を解決するか、そのプレッシャーを和らげるよう務めるのが最善の方法ですが、精神疾患はその原因が人それぞれなので、その治療法は人によって異なります。
そのため、治療には専門家のアドバイスが必要ですし、その症状が重度であれば病院への通院をおすすめします。
自分ひとりで悩んでいることはつらいものだし、精神疾患は自分で解決するにも限界があります。
もし、精神的なプレッシャーが大きく、自分だけで解決できないようであれば、行動療法、認知行動療法、抗うつ薬、カウンセリングなどの治療方法を利用しましょう。
専門の病院であれば、薬物療法導入後に行動療法を行うなど、効果的な治療法を提案してくれるでしょう。
最後に
今回、ご紹介したいことは「潔癖症」は精神疾患の症状である可能性が高く、潔癖症自体が病気ではないのです。
「強迫性障害」という精神的なトラウマやプレッシャーが原因で、それに対する「他人への敵意」が潔癖症という形で症状が出てしまっています。
自分を苦しめているプレッシャーの原因は何なのかを認識し、病院などの専門機関で治療することが最善の方法でしょう。