健康

アキレス腱断裂|保存療法の治療期間は?歩けるまでに私がしたこと

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フットサルでアキレス腱を断裂し、辛いリハビリを経験した私の経験談をご紹介します。

もし、今アキレス腱の治療中の方がいましたら、治療期間やその費用、リハビリの頻度など参考にしてください。

 

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【体験談】私のアキレス腱治療期間と治療費用

 

治療方法 保存療法
治療期間 ギブス:1ヶ月

装具:2ヶ月

リハビリ:6ヶ月

治療費 約12万円

 

切れた瞬間は蹴られたかと思うほどの衝撃

みなさんはシャトルランというものをご存知でしょうか?

50mを全力ダッシュし、笛が鳴ったタイミングで逆方向にまた全力ダッシュをするというとんでもなくきつい練習法なのですが、フットサルという競技はそんなシャトルランを延々と繰り返すような競技です。

プレイ中はパスを受け取るためにゴール前にダッシュし、パスカットされては今度はディフェンスにダッシュで戻ります。

そんなマゾッケの高さを争っている最中、全力疾走から急ブレーキをかけた瞬間、ブチッ!

いや、違いますね。バチンッ!イメージは業務用かってくらいの太いゴムが切れたみたいな感じでしょうか。

最初、誰かに蹴られたかと思い振り返りましたが、誰もいない。その代わり足が動かない。。。

アキレス腱は初めて切りましたが、「あ、これがアキレス腱断裂か」とすぐわかりましたね。

でも、驚いたことに骨折や筋肉の断裂などの大けがと違って、あまり痛くないんです。

 

1|まずは治療方法を決定

病院でこれからの方針を決めます。アキレス腱断裂における治療方法は2つ。

1つは一般的な切れたアキレス腱を手術で繋ぐ方法。

もう1つは足首をギブスで長期間固定し、自然にアキレス腱がくっつくのを待つという保存療法と呼ばれるものです。

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私は、会社の理解があり長期の休職が出来ましたので、時間はかかるが治療費が安く済み、入院をしなくていいという理由から「保存療法」を選択しました。

 

治療方法 保存療法 手術
メリット

・通院で治療できる

・手術、入院費がかからない。

・治療期間が保存療法より短い

・再断裂の確立が低い

デメリット ・治療期間が長い

・料金が保存療法より高い

・入院が必要

 

2|ギブスで固定。我慢の日々の始まり

ギブスで患部を固定します。

アキレス腱はかかとを動かすためのゴムのような役割を果たしていますので、かかとが少しでも曲がった状態だとそのゴムが伸びてしまい、自然にくっついてくれません。

なので、つま先をピンとのばし、少しでもアキレス腱がのびないような体制でギブスで固定します。

その際、膝が動いてしまうと繋がっているアキレス腱まで動いてしまい固定ができないため、膝までしっかり固定するため本当に不便な日々を2週間送ることになります。

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膝上ギブス生活が2週間たったところで、やっと膝部分のギブスが取れます。

なんだ2週間たってもそんなものかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、膝の曲げ伸ばしができるだけで、こんなに生活の自由度が増すものかと驚きます。

このあたりからお風呂に入るのがかなり楽になります。

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ここからさらに2週間のギブス生活が始まります。

膝上のギブスが取れ、ふくらはぎが少し触れるようになったのでうすうす気づいてましたが、
この2週間後、恐怖の瞬間がやってきます。

 

3|装具をオーダー

膝上ギブス2週間、膝下ギブス2週間、計1ヶ月のギブス生活をへて今度は装具生活へ移行します。

ここで、装具とはなにか?

簡単に言うと、かかとに負担をかけないように徐々に自分で歩行できるようにリハビリを兼ねた歩行補助具のことです。

これが完全オーダーメイドになります。

足の大きさを計り、その人の足に合ったものを作るわけですから、値段が高い!!

私の場合は8万円ちょっとかかりました。

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4|ギブスから装具へ。同時にリハビリ開始!

無事オーダーメイドのお高い装具が病院に届き、ギブスから装具生活に移ります。

装具はハイヒールのように少しかかとが浮くようになっており、パットを徐々に抜いていくことができるようになってます。

約2週間にパットを一枚づつ抜いていき、自分で歩きながら固まったアキレス腱を徐々に伸ばしていきます。

このパットが4枚入っており、約2ヶ月のギブス生活が始まります。

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そして、ついに来ました!恐怖の瞬間

ギブスを外し、装具を装着するのですが、久しぶりに見る自分のふくらはぎになにか違和感を感じます。

違和感というか、こんなふくらはぎ見たことがありません。

そう自分の知ってるふくらはぎと太さが全然違うのです。

例えるなら、やせ細ったおじいちゃんのようなふくらはぎになってたのです。

「なんじゃこりゃー!!」

自分でいうのもなんですが、小、中、高、大学、社会人とサッカーを続けてきた私のふくらはぎはしっかりと筋肉がつき、かつ動けるしなやかな美しいものだったのに、、、

たった1ヶ月動かさないだけで、筋肉ってこんなに衰えてしまうものか?と今まで積み重ねてきたものが、壊れてしまったかのような衝撃を受けたのを覚えています。

老人が病気で少し寝込んだことで一気に老け込んだり、寝たきり生活になってしまうといった話を聞いたことがありますが、本当に動かないと筋肉ってすぐ衰えちゃうんだなとしみじみ実感しました。

5|職場へ復職

約2週間の装具生活を送り、松葉杖つきながらではありますが、自分の足で歩けるようになった段階で職場に復帰しました。

復帰後、休職したことを役員がご立腹だったことを聞き、冷や汗がでましたが、職場の皆々様には温かく迎えて頂けたのは幸いでした。

この段階で、アキレス腱を断裂して2ヶ月弱といったところです。

 

6|松葉杖なしで歩行開始

装具生活も1ヶ月が過ぎるころには、松葉杖がなくても歩けるようになります。

ただ、会社へは電車で行っていたのですが、松葉杖をついていると混んでいる電車のホームでも、モーゼが海を割るがごとく、人が避けてくれて楽なのです。なので、少しの間必要ないのに松葉杖をついていたのを覚えています。

 

7|装具が生活の終わり。リハビリは週1

装具生活も2ヶ月が過ぎ、ハイヒールのようなパットもすべて取れたころようやく装具ともお別れです。

病院のリハビリテーション科へ週1で通院するのみになってきます。

装具が取れるまでは、先生に足首を回してもらうなど足の可動域を広げていくといったリハビリが多かったのですが、この時期になると本格的に筋肉を回復するためのリハビリが多くなってきます。

 

8|リハビリが週1から月1へ

リハビリ断裂から、ギブス生活、装具生活、週1のリハビリを経て、約5ヶ月

日常生活であれば、問題なく送れる状況になってきます。

このあたりで経過報告を兼ねてのリハビリが月一になります。

5、6ヶ月経過すると小走りというか普通に走れるほど、回復しているそうなのですが、わたしの場合、少し恐怖心が勝ってしまって、実際に走るまでにもう少しかかりました。

 

9|1年かかって、ようやくフットサルへ復帰

アキレス腱断裂から約1年。

真面目にリハビリと筋トレを続け、ようやくフットサルに復帰できました!!

アキレス腱が切れて足が動かなかった時と、ギブスが取れふくらはぎが細くなっていた時は、本当にどうなるかと思いましたが、家族や職場、病院、リハビリの先生など多くの方々の支えを頂き、ようやくスポーツができるまでになりました。

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リハビリ中におすすめのサポーター

クッション性のある素材と非伸縮素材を採用しており、アキレス腱の固定と保護を同時に行ってくれます。
アキレス腱付着部のかかとを安定させ、ストレスを軽減できるため、治りかけの再断裂を防止してくれますよ。


まとめ

学生時代から長くスポーツをやってきましたので、骨折や脱臼など痛い思いはしてきましたが、怪我した後のリハビリやそもそもの生活が送れないほどの不自由さを感じたことは、今回が初めてでした。

ただ手術や保存療法など、その人の事情に合わせた治療法が多く存在したりするので、しっかり先生に相談することが大切であることと、周りの支えてくれる方々の存在を認識できるいい機会なのかなと個人的には思いました。

辛い時ほど、周りは支えてくれるし、自分も支えて行かなきゃと感謝の気持ちの大切さを学べた1年になりました。

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