アトピーの症状に痒疹と言うものがあります。
強い痒みがあって、患部がボコボコになる症状なのですが、強い痒みがあるため、掻き壊してしまいそれが瘡蓋化し、さらに掻き壊しを繰り返しだんだん硬く盛り上がって見た目にもよくありません。
この痒疹を治すポイントはステロイドを効果的に使用することが大切です。
もし、長期化して痒疹が硬くなってしまっている場合はステロイドシートを使った密封療法を試してみましょう。
強いステロイドを使用して短時間で一気に治す!
痒疹を治す上で、一番のポイントは、早期に強いステロイドを使って、一気に治してしまうことが一番の治療方法です。
痒疹の特徴として、脱ステ中に起こりやすいというものがあります。
ストロイドをやめることばかりにこだわって、炎症が起こっているのに痒みを我慢している人がいますが、これでは全然治りません。
ステロイドには使いどころと言うものがあります。
炎症が出たらピンポイントにその部分に迷わず使う!
一週間ほどで治まりますので、そうしたらすっぱりやめる!!
こういったメリハリのある使用方法をしている限り、ステロイドは非常に有効なお薬です。
一番やってはいけないことは、ボコボコは痒い、でもステロイドは怖い
だから、弱めのステロイドをだらだらと長期間使い続けることです。
けっこうやってしまいがちなんですが、これはよくありません。
結局、痒疹が治らないままステロイドもやめられないのです。
痒疹が長期化している人は密封療法を試してみてほしい
早期の痒疹なら、ステロイドで一気に治す!と言う方法もありますが、痒疹が黒く硬くなって長期化してしまっている場合は、密封療法がおすすめです。
これは、ステロイドシート(ドレニゾンテープ)を患部に貼って痒疹を密閉した状態で治療する方法です。
私自身、硬く大きく盛り上がってしまった幹部にはこの密封療法で治療をしました。
メリットは、ステロイドを塗るだけではもうどうにもならなくなった大物の痒疹も徐々に小さくしていくことができますが、デメリットは幹部が体全体に広く広がってしまっている場合はすべてにステロイドシートを貼ることができないということです。
ステロイドシートの使い方
ステロイドシートにはフルドロキシコルチドという弱めのステロイドが染み込まされた半透明のシートです。
フルドロキシコルチドは、ステロイドの5つのランクでいうと炎症抑制効果が強くない一番下のランクのものです。
しかし、ここが驚きで密封して使用するステロイドシートはその効果が5ランク中3番目に変わります。
つまり、ただ塗るよりシートで密閉することによって、効果が2ランクも上昇することが期待できるということなんです。
まあ、その分シートを切ったりとめんどくさいんですが。
使用手順は以下のような感じです。
- まず、患部をキレイに洗浄しましょう。お風呂上りなんかに貼るといいですね。
- 患部の大きさにもよりますが、シートを5cm四方ぐらいに切ります。この時、貼った時にフィットするように、四隅に切込みを入れておくといいですよ
- 貼ったシートが剥がれてしまわいように、ガーゼや包帯を巻いておきます。
ステロイドテープは1日1回取り換えるようにしてください。
患部の状態を毎日チェックすることと、適度に患部を乾燥させた方がいいからです。
あと、ステロイドシートは医療品なので、一般的なドラッグストアで購入することが残念ながらできません。
もし試してみたいなと言う方は、お医者さんに行くか非ステロイド品で代用してみるのもいいかもしれません。
痒疹が小さくなったら
長期間治療に時間が掛かってしまうような痒疹は、そのボコボコが小さくなったとしても、色素沈着が残って、黒くなってしまってます。
痒疹が治ってきたら、今度は色素沈着を消すためのローションを使用することをおすすめします。
私が使用しているのは、『みんなの肌潤ろーしょん』
アトピー肌のために作られたローションで、痒みを止めてくれるのはもちろん、一番は色素沈着を改善してくれるがうれしいです。
まとめ
アトピーの痒疹を治すには、ステロイドを効果的に使用することが重要です。痒疹が脱ステ中に出やすいのは肌が炎症に負けてしまっている証拠!無理に脱ステを続けても痒疹は悪化するだけです。痒疹が出来たら、やせ我慢をせず、強めのステロイドを短期間使用して一気に治してしまうのが一番です。もし、痒疹が長期化して大きく硬くなってしまったら、なかなかよくなりませんので、ステロイドシートを使用する密封療法に移行しましょう。密封療法は弱いステロイドで患部を密封することで、強めのステロイドと同等の効果が期待できます。強いステロイドを長期間使用するのは怖いと言う人にも安心できる方法ではないでしょうか?