私は小学校低学年~高学年の約5年間、習字教室に通っていました。
単純に字がきれいになるというメリットもありますが、それ以上に、勉強面でのメリットlが非常に大きかったと感じています。
ですから、通わせてもらった親には感謝していますし、自分の子供にも書道はやらせたいと思ってます。
私が通った5年間の月謝代を子供の能力開発費用と考えた場合、その投資は費用対効果があったのでしょうか。
習字教室の月謝相場
小学生を対象とした習字教室の月謝相場は下記になります。
頻度 | 週1回 |
---|---|
時間 | 1時間~2時間 |
その他費用 |
道具一式 : 5000円~1万 墨汁、紙など : 毎月500円 |
小学校5年間通ったとしたら・・・?
私は小学校時代5年間、習字教室に通いました。
この5年間を費用試算してみましょう。
月謝:5000×12=60,000円
消耗品:500×12=6,000円
年間費用 66,000円
道具などの初期費用
10,000円
5年間の費用試算合計
66000×5年=330,000円
これで、5年間の投資額は340,000円ということになります。
けっこういい金額しますね。
ますます親には感謝です。
幼少期に習字教室に通うメリット
字がキレイになる、漢字の勉強になる
これは直接的な当然の効果ですね。
その他に勉強に必要な能力が、間接的な効果として期待できます。
自制心と忍耐力が身に付く
これは、主に小学校低学年に身に着くことを期待するところですね。
考えみてください。
小学校低学年以下の子供に、正座して1時間、字を書き続けなさいなんて、すぐにできません。
でも子供は自分を律し、正座で足が痛いのを我慢しながら、書道をすることで、自然と「自制心」と「忍耐力」を獲得していきます。
子育て本に幼少期に「自制心」と「忍耐力」を獲得できた子はそうでない子より、年収が平均で86万円高くなるというデータがあるそうです。
ソースは下記の中室 牧子さん著の「学力」の経済学という子育て本です。
集中力が身に付く
小学校低学年ですから、最初は10分、15分も集中して字を書くことができません。
しかし、先生に添削され、きれいに書くにはどうしたらいいかと練習に没頭するにつれ、目の前の作業に向かう集中力が身についてきます。
いきなり、「勉強しなさい」と頭ごなしに言ってもできない子供は多いです。
これは、その子が怠慢だったり、反抗的だったりするわけではありません。
机に向かって集中して作業をするというスキルが身についてないからです。
そういった基礎体力部分の集中力を習字教室は身につけさせてくれます。
道具の手入れができるようになる
当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、これがとても大切なことです。
習字の場合、筆を使い終わった後、キチンと手入れしないと、墨汁で固まってしまって次回使い物にならなくなります。
きれいな字を書くには、道具の手入れをしっかりしなければいけないと自然に子供は学習し、「キレイな字を書く」という目的達成のために自然と道具の手入れをしっかりやるようになります。
道具の手入れや環境を整えるというのは、目的ではなくプロセスです。
そのプロセスの大切さを学習するのです。
これは、スポーツも勉強もしかりです。
結果を残こすスポーツ選手は自分の道具の手入れや練習環境をl整えることの大切さを知っています。
勉強も同じですよね。
筆箱に鉛筆が入っていない子や、時間割、教科書の管理ができない子と、しっかりできる子では、確実に後者のほうが、成績のいい子の割合は高いです。
課題解決力が身に付く
習字教室は、自分が書いたものを添削するという形で、その場で先生がダメ出しをしてくれます。
もちろん、ダメだからもう一度書けと言われて、何も考えず練習していては一向にうまくなりません。
字が上手になる子供は自然と自分の課題、つまりなぜキレイに書けなかったのかという課題を見つけ改善しようとします。
これは、数学の公式学習と似てませんか?
公式だから、覚えろと言われて、丸暗記する生徒と、なぜそんな公式がなりたつのかという意味を考える生徒では、その場のテストは同じ点数だったとしても、学年が上がるにつれて成績の差はひらいていきます。
すべてに共通することではありますが、方法論を自分で考えられる子は、何をやってもうまくできます。
おとなにその場でダメ出しをされ、何度も改善をするという作業は、この方法論を考えるのにとても役に立ちます。
幼少期に習字を経験すると、勉強ができる子どもになる
学習塾で勉強することはいつでもできます。
幼少期にやっておくべきことは、勉強をする上での基礎体力を身につけさせることが一番大切です。
自制心、忍耐力、集中力、課題解決力、こういった勉強ができる子ども達が持っている素養が、習字教室を通して身につけることができます!
こういった基礎体力を身に身につけた子供は中学、高校と年を重ねるにつれて力を発揮できるでしょう。
大事なのは知識ではなく教養だと思います。
「頭がいい子」「勉強ができる子」「やさしくてしっかりした子」の育て方として教養をどう身につけさせるかという点が書かれた、子育て本があります。
あの「知の怪物」として知られる佐藤優さんが書かれた本です。
ここにも習い事は習字がおすすめと出ています。
もしよかったら、読んでみてください。
まとめ
幼少期の子供にとって、習字教室は、ただ字を練習するだけの場ではありません。学習をする上で必要な、集中力、自制心、忍耐力、課題解決力を獲得できます。月謝自体も月5000円ほどと高すぎる金額ではありません。これくらいで一生使えるスキルが身につくのであれば、投資としてやすいものではないでしょうか。きっと習字を習った子のほうが、いい大学に入れる確率は高くなるでしょう。